宇宙線は光速に近い速度で降り注ぐ素粒子で、人間には見たり感じたりすることができません。これを代わりに検出するのが宇宙線検出器です。宇宙線のエネルギーを電気信号に変換することで、宇宙線が通過した時間や検出器に与えたエネルギーといった情報を収集することができます。

どんな風に計測データは保存される?

宇宙線測定データは以下のような手順で保存が行われます。

  1. SiPMからの出力をo~1024の整数値の値へと変換します。これは(原則として)デジタル制御は整数の値しか扱えないため必要な作業です。
    1. SiPMからの出力がある一定の値(閾値)よりも大きい時にデータ保存を開始します。
  2. SiPMの値、ADCの値、時間、温度の値をPCへと送り、保存されます。SiPMは直接デジタルデータとして扱えませんが、ADCの値から逆算することで間接的に得ています。

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